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御所の大木
てん
地下鉄丸太町駅の北東出口を出ると、そこはちょうど御所の南西角。歩きながら上を見上げると苔むした大木の立派な姿に足を止めた。雨上がりの爽やかな風が吹く中、苔色の苔は呼吸しているように見える。何の木か名前は知らないけれど、これほど大きいのだから数百年以上ここに立っているのだろう。南北朝合体頃からこの御所に天皇は居られたと思うが、周囲の範囲は時代によって変わっているかもしれない。とはいえ、この木は公家が行きかう姿を見ていたことだろう。天皇の即位式や火事でもえる御所の建物を何度も見ただろう。勤王の志士も佐幕派の武士もこの前を通ったに違いない。